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私がオーナー兼店主を務める輸入雑貨セレクトショップ。 kuhn_tensyu in Twitter →天神橋界隈ウロウロ日記 →schlank(シュランク) →楽豚(らくとん) →tutini(ツチニ) →CANTINA RIMA(カンティーナ リマ) →もこもこな日々 →スーパーコンシューマー 以前の記事
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2008年 11月 12日
Kühn店主でございます。
本日は少し真面目なお話を。 先日、当店にご来店されたお客様が、とある商品をお手に取り、「高っ!こんなん買う人いるん?」とおっしゃいました。 そういう感じの方ですので、当然何を買われるワケではなく、一通り商品を観て、それなりに見る分には楽しんで行かれたご様子。 蛇足ですが、その方はわかりやすい高級ブランドのバッグを持っておりましたが、服はユニクロといった感じの方でした。いわゆる“THE OSAKAなセンス”という感じですね。お金の使いどころが全く私とは違うような。いや、私も生まれも育ちも大阪なんですが、まぁそんな感じです。 …いや、決してユニクロがどうのとか言ってるわけじゃないですよ。私もマンガ雑誌コラボTシャツ買いましたし。(空手バカ一代&プロゴルファー猿) その数日後、違うお客様が、その“高い”と“THE OSAKA”様にレッテルを貼られた、同じ商品を手に取り、「安いねー、コレ。こんな値段設定でいいの?」とおっしゃり、その商品を4つもお買い上げいただきました。 なぜこのように同じ商品に対して“感じる”差が生じるのか。 そりゃぁいろんな要因が考えられます。その方の収入、アイテムに対する見識及び知識、雑貨に対するこだわり、お金の使い道等々…。たとえば同じ収入でも、文具にはこだわりまくる方、逆に文具なんか使えりゃいいと百均でしか買わない方も多いですよね。 当店はメーカー及び輸入代理店の出す希望標準小売り価格を下回ることはあっても上乗せすることはありませんので、“高い”と言われること自体に違和感を覚えてしまいます。 それにメーカー及び代理店が決める価格にも、それなりの理由が存在して設定してあるので店頭にて声高に「高い」というのはモラルに反する行為、もしくはひやかし以上に単なるイヤガラセでしかないので、常識人はやめておきましょう。いや、ホント。 ちなみに当店のコンセプトの下段に下記の“ご来店上のご注意”なるものが明記してあります。 ☆ご来店上のご注意 以下の方はせっかくご来店いただいても、 当店の商品群をお気に召さない可能性が多分にございます。 ●生活雑貨は百円均一で十分。使えたらそれで良いし、品質や薀蓄なんかどうでもよい。という方。 ●子供に玩具を買ってやるくらいなら、まず酒やパチスロに費やすぞ。というお父様。 子供に玩具を買ってあげるくらいなら、まず自分用の有名ブランドバッグを買うわよ。というお母様。 ●ブランド=見栄だから、モノの良さや自己満足よりも「誰もが知っている有名ブランド」「流行のブランド」という部分が最優先だ。という方。 ●物に対するこだわりが全く無い方。 おそらく上記のお客様は当店に来られたとしましても、ちっとも面白くないと思われます。浅草キッドやケンドーコバヤシのネタを幼稚園児が聞くようなもんだと思いますし。実際。 で、話がそれちゃいましたが、最近は上記の“差が生じる”理由の他にも安価路線の台頭があると思います。 IKEA、ユニクロ、ダイソー、マクドナルド、その他諸々。そういうのを多用されておられる方には当店に限らず、他のいろんなセレクトショップ(アパレル含む)の価格設定を高いと感じることでしょう。さらに言えば、定番ではなく新しいブランドや従来に無いスタイルを提案するセレクトショップの価格設定を。 でも、そういう所を多用される方は逆にわかりやすすぎる高級ブランド、メジャーブランドに対しての価格設定は何の違和感もなく受け入れてたりします。 普段は百均ばっかりいくのにブランドバッグは買うぞ。みたいな。ここまで行くと、もう洗脳によって買っているといっても過言ではないでしょう。 「みんなが持ってるから」とか「流行ってるから」、「ステータスだから見栄で買う」とか。品質や嗜好で買うのとは違う何かがそこにはあるかと思います。 まぁハッキリ申しまして、そういうお店たちと同じ土壌で考えられては困る部分があります。特に雑貨のセレクトショップは。さらに言えば特にウチの店なんかは。ターゲットも違いましょうし、実際にご来店されるお客様の層も全く違うと思いますので。 私はそういうお店たちを全否定しているワケではないですよ。まだ行ってませんがIKEAでイイのがあったら買いたいと思ってますし、子供とマクドナルドに行くこともあります。 私が危惧しているのは、そういったモノ達に影響を受けまくっている消費者が、すべての基準をそういうモノ達と同じく考えてしまうことです。 有名高級ブランドか安価多売が正義だ。そのどっちかだってな感じで。で、私から見てそれらの使いどころを間違えてしまう人たちが多いように思います。 デザインをパクったり、似せたり、クオリティを落として値段を安くすることはたやすいことですが、オリジナルを“創る”というのはたやすくはありません。 まだ書きたいことがありますが、長くなりましたので次回にまたぎます。 次回は上記の“それらの使いどころを間違えてしまう人たち”の具体例についてふれてみたいと思います。 店主敬白
by kuhn-store_osaka
| 2008-11-12 18:49
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